投稿日:2006-09-27 Wed
猫伝染性腹膜炎(FIP)は感染する病気か?猫の命に関わるこの病気。何人からか質問を受けました。
感染するかしないかは獣医界でも未だ議論されていますが、
最近の説としては
「まれに感染する」
が有力となっています。
元々FIPとは下痢を起こす「猫腸炎コロナウイルス(←死に至る事は少ない)」が猫の体内で突然変異をして、致命的な「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPウイルス)」に変化し、それが致命的な症状を発症するというものです。
その猫の体内で突然変異を起こしたものなので、他の猫には感染しないという説もありますが、やはり「伝染性」と名があるように、全く大丈夫というわけではなさそうです。
他の猫への感染を防ぐためにも、ウイルスキャリアの猫は念のため隔離したほうが良いでしょう。
また今健康な猫の感染や発症を防ぐためには、まずは猫腸炎コロナウイルスに感染させないことと、それを突然変異させないようになるべくストレスを掛けずに過ごさせるということが大事です。
快適に清潔に飼われていればまず大丈夫なはずです。
ただ気をつけて欲しいのは、動物病院でこのウイルスの血液検査をした際に、「数字が高い」のと「今感染している」のとは必ずしも同じではないということです。
「数字が高い」のは、「FIPウイルスが今またはかつて体内にあった」ということで、これは今感染していても、また昔FIPウイルスに感染していて、今は完全にウイルスはいなくなっていても、同じように高い数字が出ます。
その見極めは、症状と、後日の再検査の結果です。
それがはっきりするまでは、「数字が高いからうちの子は死んでしまう!」と慌てないで下さい。
もちろん、感染しているのとそれが発症するのも別の話です。ウイルスキャリア猫でも発症しない子もいます。
ちょっと専門的な話になりましたが、少しはみなさんのFIPに対する知識が深まったでしょうか?
ただまだこれらの話は仮説の段階で、数年後はまた違った話になっているのかも知れません。
こんなに有名な病気でも、偉い研究者たちにも解らないことってたくさんあるものなんですね。

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投稿日:2006-09-23 Sat
30時間。本日の連続勤務時間です。
うちの病院は当直は無いんですが、夜間救急診察や泊り込み看護も受け付けているので、たまに今回のような体力の限界に挑戦する日もあります。
今日は末期がんの犬の入院管理、一昨日はカリカリ梅を飲み込んでしまって夜間手術した犬の看護で連続泊り込みです。
うちは数名の獣医や看護士がいて、そういう場合交代で泊り込みをするのですが、この2日間の睡眠時間は一日平均2時間ぐらい。仮眠室は無いので床で寝ます。
髭は伸びっぱなし。栄養ドリンクで一日を持たせます。
夜は急患を診ない動物病院は多いですよね。
だけど人手が足りなければそれも仕方ない事。
一人の急患のために徹夜して、翌日の仕事がフラフラになってしまうのも、命に関わる仕事だけに危険だと思います。
ただ飼い主さんの立場に立てば、夜中も診てくれる病院があるのは安心でしょう。
けれど実際そんな病院がひとつも無い地域も多いと聞きます。
近年は雨後の竹の子のようにニョキニョキと建つ動物病院。今やその数は歯医者より多いといわれます。
そんなにあるなら病院同士が協力して、交代制でその地域の夜間救急対応をしてくれればいいのにと思いますが、横のつながりが少ないこの業界ではまだまだそれは難しいようです。
そういったことを統率するはずの地域ごとの獣医師会の中には、あまり夜間救急に乗り気じゃないところもあるようです。
何ででしょうね。自分がやりたくないから?勤務医の僕は獣医師会に加入していないのでよく分かりませんが。
「いつも行っている病院が夜は診てくれないので…。」
急患の電話を受けたとき、よく聞く話です。
そういった初めて診察する子は、その経過が分からないのでこちらも一から検査する事になり、急患なのに時間もお金も掛かります。
その子のためにも、何より自分の睡眠時間のためにも、夜間対応の動物病院が増えてくれる事を願います。(-_-)Zzz…

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投稿日:2006-09-09 Sat

すごく久し振りの更新。
なんだかパソコンに向かう気がしなかった最近。
テレビも近頃は音楽やバラエティ番組はあまり見なくて、紀行ものや伝統工芸品なんかの番組に見入ってしまう…NHK教育とか、いい。
年取った?暗くなった?σ(^_^;)
やさしいナレーションが心地よい今日この頃です。
少し時間ができたから、今まで書きたかったこと、書いていきましょう。
写真は7月に岩手に行った時、新幹線から慌てて撮ったもの。
雲が、雲が、動いてたんです!ぐんぐん向かって来て、もやもや、じわーっと広がってきて。
そんなの当たり前だと言われるだろうし、風に流れる雲は僕も毎日見ているけど、この岩手辺りの雲は「流れる」んじゃなくて、「意思を持って動いて」いるような、そんな妙な感じがしました。
動画で見せられないのが残念ですが、今見たところでやっぱり「流れて」いるだけかも知れません。だけど確かにあの瞬間は不思議な感動を覚えました。
僕は東北地方が好きです。あの辺りでは時々、雲も風も水も雪も木も土も、単なる自然現象や物じゃなくて、みんなみんな意思を持ってそこにあるような感じを受けます。
そんな大きな小さな意思たちに囲まれると、自分も大きな自然の一部であるんだなあと思えるし、それが嬉しく思えます。
小さな悩みなんか昇華しちゃえるような。
イーハトーヴセラピー?
行き詰った時はかなり有効な治療かも知れません。
僕にしか効かなさそうですが。(^_^)
(イーハトーヴ:宮澤賢治の作品中の架空の世界。岩手県がモデル)
。。。さて、ちょこちょこ更新していきますか。

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