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ぐー

Author:ぐー
静岡県出身、東京都在住。
動物病院勤務医。JAHA会員。
たくさんの動物たちと出会い、
別れる仕事。
座右の銘は
「たのしくたのしくやさしくね」
人生楽しく、人に優しく、
そんなふうに生きたいです。
雪と歌と飲み屋が好きです。

ときに路上や店で歌っています。
初心者でもアコギのライブを
やれる店やライブハウスを
探してます。
心当たりのある方はどうぞ
ご連絡下さい♪♪♪

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スカウッ
ある日の昼休み、知らない人から僕あての電話が入った。

「初めまして。キャリア○○の○○と申します。突然のお電話ですみません。」

昼寝中起こされたから話は半分ぐらいしか解らなかったけど、どうも他の動物病院の獣医募集を仲介する業者からの電話らしい。

「ある動物病院様からぜひ先生のお力を借りたいということで、私どもいわゆるヘッドハンティングの仲介をやっているものですが…。詳しくは守秘義務でお電話では話せないのですが、一度帝国ホテルででもお会いできないでしょうか?」

???

とりあえず訳が解らないから、一晩考えて明日また連絡しますと返事して電話を切った。

目も覚めてよく考えてみると、おかしなことがいくつか。
まず、どこから僕のことを知ったのか?どこにも登録してないのに。
もし同級生や友人の獣医からのオファーだとしたら、どうして直接連絡をくれないのか?
特殊技術や知識があるわけでもない僕が、なぜ候補に挙がったのか?

考えれば考えるほど怪しい。壺でも売りつける気か?

でも…
お力を借りたいって。えへ♪
ヘッドハンティングだって。うふ♪
帝国ホテルだって。行ったことねー。

ウソ臭いのは置いといて、ちょっと嬉しい言葉。
自分がそれほどではないのは解ってるから、気分だけ楽しませてもらった。

で翌日、どんな話をされるのかすごく興味はあったけど、お断りした。
今の病院は信頼できるスタッフばかりで居心地がいいし、昔からの恩もあるので辞める気はない。
けどいい夢見れた☆


。。。ところが数日後、また電話が来た。

「こういったかたちのスカウトはこの業界ではまだ珍しいので驚かれたでしょうが、やはりお話だけでも聞いてもらえませんか?今すぐの決断されなくても結構ですし、断られても全く構いませんので。興味本位で結構ですから。」

う〜ん。
そこまで言うなら一度、どの病院がどのルートで僕の情報を得たのかだけでも聞きたいから会ってみようかなあ。

というわけで、今月某日うちの近くの喫茶店でお話を聞くことになりました。
ホントに全く興味本位だけど。

壺は買わんぞ。




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ペット・動物・動物病院 | 23:25:59 | Trackback(0) | Comments(7)
5匹のうちの最後の子
死産でした。

初めの子猫4匹はぽこぽこと産まれたのに、最後の一匹が何時間経っても出てこない。
昼にレントゲンで胎児と産道の大きさを、エコーで生きていることを確認して、陣痛促進剤を打ってすぐ陣痛が来たのに、それでも産まれない。

数時間後にまた促進剤を注射。
今度は全く生まれる気配が無いのでまたエコーで確認。
胎児の心臓は止まっていました。

飼い主さんにお迎えに来てもらいました。
「残念ですが、最後の子は亡くなっているようです。明朝までに産まれなければ明日帝王切開で取り出します。」
ちょうどそんな説明をしている時に、母猫の陰部から出血が。

すぐ手袋をして産道に指を入れると、胎児の頭が触れました。
ただ、全く動きません。

スタッフ全員で母猫を押さえ、時間を掛けて慎重に胎児を引っ張り出し、すぐに蘇生処置を。
それでもやはり息を吹き返す事はありませんでした。
数時間前まではお腹の中で生きていた子なのに。

。。。不思議なことにそんな子は、たとえ昼に帝王切開していたとしても早くに亡くなることが多いです。
逆に陣痛から一晩も経ってから自然に生まれ、元気に生きる子もいます。

問題もなく育ち、産まれる直前に亡くなる子。
難産で死産を覚悟したのに、産まれてみると元気いっぱいの子。
もうその辺りの違いは飼い方でも治療や手術でもなく、神様が決めることなのでしょう。

最近は動物の飼い方や獣医療も進歩し、みんな無事に産まれ、育つことが当たり前のような錯覚に陥ることがあります。
が最近時々、命ってそんなに簡単なものじゃないなとも思います。

そして今日、自分も含め無事産まれて無事育つということは、本当はとてもラッキーなことなんだと実感しました。
いくつかの難病を克服した近代医療の中では、他者の死を目の当たりにして初めてそれに気付くのかもしれません。



初めに産まれた4匹は、元気にしているそうです。
神様が「生きよ」と言った子たちです。
最後の子の分まで、元気に幸せに生きて欲しいと思います。





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ペット・動物・動物病院 | 23:40:43 | Trackback(0) | Comments(1)
五感が大事よ
どんな病気で来られても、僕の診察にはだいたい決まった流れがあります。

問診の後まず顔を見て、目や口の中や耳の中を観察。
首からお尻まで触ってゆく途中でノドを押さえて咳が出ないか診たり、足の裏を観察したり。
その後お腹や背中を圧迫して痛みや腫れが無いかどうか確認。
聴診器で胸やお腹の音を聞いて、最後に体温測定。

状況によって多少前後したりしますが、大体この流れです。
これは主訴(問題となっている訴え)以外の病気の見落としを無くすために、今までの経験から自然にできた流れなのです。

この流れが崩れると、大事な兆候を見落としたり、熱を測るのを忘れたりします。頭の中の組み立ても崩れてしまって、大事な所見を見落とすうっかり屋なので。

だからどうか口の中を覗き込んでいる時に、
「先生、お尻を痛がってるんですけどぉ!」
と不安そうに言わないで下さい。
熱心に口のにおいを嗅いでいているこの獣医は大丈夫かと思われたのでしょうか?
大丈夫。お尻は最後にじっくり診察しますよ。

ちなみに東洋医学では
肝臓の病気は、目に
心臓の病気は、舌に
脾臓の病気は、口に
肺の病気は、鼻に
腎臓の病気は、耳に
その兆候が顕れるそうです。

まだ東洋医学は覚え初めの僕ですが、そんなこんなで主訴以外の全身の様子を見ることも大事だと思っています。

その分診察時間が長くなってお待たせしてしまう飼い主さんたち、すみません。
お待ちいただいた分お互い満足の行く診察ができるように心掛けていますからね。





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ペット・動物・動物病院 | 23:32:41 | Trackback(0) | Comments(2)
猫伝染性腹膜炎(FIP)は感染する?
猫伝染性腹膜炎(FIP)は感染する病気か?
猫の命に関わるこの病気。何人からか質問を受けました。

感染するかしないかは獣医界でも未だ議論されていますが、
最近の説としては
「まれに感染する」
が有力となっています。

元々FIPとは下痢を起こす「猫腸炎コロナウイルス(←死に至る事は少ない)」が猫の体内で突然変異をして、致命的な「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPウイルス)」に変化し、それが致命的な症状を発症するというものです

その猫の体内で突然変異を起こしたものなので、他の猫には感染しないという説もありますが、やはり「伝染性」と名があるように、全く大丈夫というわけではなさそうです。

他の猫への感染を防ぐためにも、ウイルスキャリアの猫は念のため隔離したほうが良いでしょう。

また今健康な猫の感染や発症を防ぐためには、まずは猫腸炎コロナウイルスに感染させないことと、それを突然変異させないようになるべくストレスを掛けずに過ごさせるということが大事です。
快適に清潔に飼われていればまず大丈夫なはずです。

ただ気をつけて欲しいのは、動物病院でこのウイルスの血液検査をした際に、「数字が高い」のと「今感染している」のとは必ずしも同じではないということです。

「数字が高い」のは、「FIPウイルスが今またはかつて体内にあった」ということで、これは今感染していても、また昔FIPウイルスに感染していて、今は完全にウイルスはいなくなっていても、同じように高い数字が出ます。
その見極めは、症状と、後日の再検査の結果です。
それがはっきりするまでは、「数字が高いからうちの子は死んでしまう!」と慌てないで下さい。

もちろん、感染しているのとそれが発症するのも別の話です。ウイルスキャリア猫でも発症しない子もいます。

ちょっと専門的な話になりましたが、少しはみなさんのFIPに対する知識が深まったでしょうか?

ただまだこれらの話は仮説の段階で、数年後はまた違った話になっているのかも知れません。
こんなに有名な病気でも、偉い研究者たちにも解らないことってたくさんあるものなんですね。





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ペット・動物・動物病院 | 01:45:51 | Trackback(2) | Comments(7)
30時間
30時間。
本日の連続勤務時間です。

うちの病院は当直は無いんですが、夜間救急診察や泊り込み看護も受け付けているので、たまに今回のような体力の限界に挑戦する日もあります。

今日は末期がんの犬の入院管理、一昨日はカリカリ梅を飲み込んでしまって夜間手術した犬の看護で連続泊り込みです。

うちは数名の獣医や看護士がいて、そういう場合交代で泊り込みをするのですが、この2日間の睡眠時間は一日平均2時間ぐらい。仮眠室は無いので床で寝ます。
髭は伸びっぱなし。栄養ドリンクで一日を持たせます。

夜は急患を診ない動物病院は多いですよね。
だけど人手が足りなければそれも仕方ない事。
一人の急患のために徹夜して、翌日の仕事がフラフラになってしまうのも、命に関わる仕事だけに危険だと思います。

ただ飼い主さんの立場に立てば、夜中も診てくれる病院があるのは安心でしょう。
けれど実際そんな病院がひとつも無い地域も多いと聞きます。

近年は雨後の竹の子のようにニョキニョキと建つ動物病院。今やその数は歯医者より多いといわれます。
そんなにあるなら病院同士が協力して、交代制でその地域の夜間救急対応をしてくれればいいのにと思いますが、横のつながりが少ないこの業界ではまだまだそれは難しいようです。

そういったことを統率するはずの地域ごとの獣医師会の中には、あまり夜間救急に乗り気じゃないところもあるようです。
何ででしょうね。自分がやりたくないから?勤務医の僕は獣医師会に加入していないのでよく分かりませんが。

「いつも行っている病院が夜は診てくれないので…。」
急患の電話を受けたとき、よく聞く話です。
そういった初めて診察する子は、その経過が分からないのでこちらも一から検査する事になり、急患なのに時間もお金も掛かります。

その子のためにも、何より自分の睡眠時間のためにも、夜間対応の動物病院が増えてくれる事を願います。(-_-)Zzz…





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ペット・動物・動物病院 | 00:38:03 | Trackback(1) | Comments(5)
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